再根管治療

　すでに神経を取っており、痛みが出るはずの歯が痛い。こうしたことは実は日常ではよくあります。今までは何ともなかったのに、ある日を皮切りに噛むと鈍い痛みを発するようになる。または、我慢できないくらいの激しい痛みに襲われる。この痛みの原因は、歯の根っこの先に出来た根尖病巣に由来されることがあります。　

　初回の根管治療が適切になされていない場合、根尖部に感染性の炎症性病変が形成されます。それが違和感や痛みを生じ日常生活に支障を来す場合には、再度根管治療を行うことで抜本的な病変の治癒を目指します。

　初回の根管治療と術式はほぼ変わりませんが、初回の治療で根管が何らかのダメージを受けている事もあり、その場合には非常に根気の必要な骨の折れる作業となります。

　また、再根管治療を行うと歯が構造的に脆弱になるため、特に明確な症状がない場合においては、治療の是非をよく検討してから行います。

再根管治療が必要な状態とは？

　初回の根管治療に何らかの不備があり、それが原因で根尖部に感染性の炎症性病変を形成します。無症状で経過することも多いのですが、時に何らかの要因が引き金となり、症状が惹起され日常生活に不備を生じるようになってしまいます。

　レントゲンやCT画像では、根尖部に黒いX線透過像が確認されます。それと共に、初回の根管治療が不十分であることも多く確認されます。

　明らかに日常に支障をきたす症状がある場合には、再度根管治療を行い根尖病巣を

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